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【感想】「まっ黒なおべんとう」 児玉辰春 新日本出版社

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🔖目次

 

👓本の紹介

  • 書いた人 児玉辰春
  • 絵 北島新平
  • 会社 株式会社 新日本出版社
  • 発行日 1989年8月5日 第1刷発行
  • 価格 定価1010円

 

✋選んだのは

 僕にとってはおべんとうがなつかしく、意味のありそうな名前が興味を引いたために選びました。

 

📖本のまとめ

 原爆資料館にある折免滋(おりめんしげる)さんのまっ黒なおべんとう。しげるさんの母シゲコさんから当時の様子をうかがいます。しげるさんはおべんとうを持って学校へ向かいますが、その日見たこともない光が広島をてらし・・・。

 

❤感じたもの

 シゲコさんがしげるさんを探しに行ったときに、べんとうばこだけが残っていたのが悲しく感じました。

 

 べんとうばこを見つけたシゲコさんの「しげる、あんたは、べんとうもたべずに死んだのね。」が印象に残ります。

 

 焼け残ったべんとうばこは、原爆がいっしゅんにしてしげるさんの命をうばったのを表しています。

 

 この本は話がたんたんと進みますが、かえって残された思いを感じました。

 

 残された思いとは、原爆のむごさや戦争のおかしさだと思います。

 

 しげるさんのようにほんの少し前までは川でアユとりをしていたのに、一線を越すとむごい目に会ってしまいます。

 

 なんと理不尽なのでしょう。

 

 シゲコさんが見つけたまっ黒くなったべんとうばこは、しげるさんが続けたかった日常を思わせます。

 

 シゲコさんが植えたのでしげるさんは今はあじさいとなって僕たちの記憶に残っているのでしょう。

 

 ある日しげるさんは医者になるとシゲコさんに打ち明けます。

 

 しげるさんの想いは叶わずに亡くなってしまいました。

 

 今を生きる僕たちはしげるさんの望んだ明日を生きているのでしょう。

 

 せめて戦争のない平和な世の中にしたいです。

 

 読んでもらいありがとうございました。

 

おすすめカタツムリ 🐌🐌🐌🐌 4

 

まっ黒なおべんとう (新日本にじの文学)

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